天職か適職か『ザ・マジックアワー』
(劇場映画) 公式リンク http://www.magic-hour.jp/index.html
『ザ・マジックアワー』(監督:三谷幸喜、出演:佐藤浩市,妻夫木聡...戸田恵子)
コメディとしては、意図しないずれ、噛み合わなさを笑うものです。
同時に、自分にとって最善の解を探して、迷う人たちの話でもあります。「適職と天職とは」がテーマとみました。
佐藤浩市は、俳優を「自分のやり方で」続けるべきかどうか迷う。
深津絵里は、街を出て行くべきか、その前に誰をパートナーに選ぶべきかで迷う。
妻夫木聡は、佐藤浩市をだましつづけるかどうか、そもそも深津絵里を選ぶかどうかで迷う。
西田敏行は、のれん分けした部下に、街をゆずるべきかどうか迷う。
実はだまされていたと悟った佐藤浩市は、いままで危険にさらされていたことを怒るのではなく、「あんな一世一代の演技は、もう自分にはできない」と一度は絶望します。
題「マジックアワー」の意味が説かれ「自分で自分を見限ることはないのだ」と思い直す場面には、胸をつかれました。
裏方さんたちが屈託なく、みな素晴らしい人たちに見えるのも、たぶん、選んだ道に迷いがなくまっとうしているからです。
前情報はほとんど仕入れずに観に行ったので、
黒服の女の群れ(バスター・キートン映画?)
市川崑監督(もう亡くなってるから、そっくりさん?)
「黒い101人の女」!!ああ、市川崑は撮影中は存命だったのか。
と、あとから腑に落ちることができました。
やっぱり、観る前の情報は少ないほうがいい。
寺島進が佐藤浩市に「弟子にしてください」というのは果たして、殺し屋稼業に対してなのか、俳優に対してなのか。
最後までコミュニケーションギャップがあって、おかしい。
製作:フジテレビ シネバザール
(2008.6.21)
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