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<title>若いみそらで うわの空</title>
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<description>何を見ても何かを思い出す。書評,レビューなど
連想ゲームのように書きつらねているので、要約がない場合もあります。

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<item rdf:about="http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-708c.html">
<title>こぼれる春</title>
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<description>ふきのとうに焦がれていると聞いて、車を停めた。 川の水かさが増すころ、ところどこ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;ふきのとうに焦がれていると聞いて、車を停めた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;川の水かさが増すころ、ところどころ雪が残る路肩は、隠れていた地面の汚さをさらし始める。&lt;br /&gt;
枯れ草を踏みしだいて探すも、あったと思えばとうの立ちすぎたものばかり。&lt;br /&gt;
前をゆく母親が次々みつけていくのは、年の功なのかと首をひねる。&lt;br /&gt;
腰をかがめるまでの動作を、何度か眺めていて気がついた。&lt;br /&gt;
自分は色を見ており、母親は形を見ている。&lt;br /&gt;
車粉の黒さにきわだつ緑は、すでに芽吹いた証拠でもあった。&lt;br /&gt;
もちあがった枯れ草のかげに、若い芽がある。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いくらか皺がのびたビニール袋を抱えて、帰途についた。&lt;br /&gt;
期待にふくらむ妹の、あてがはずれるのも気の毒だ。&lt;br /&gt;
あくが強いものでも食べられるか、思うままに名前をあげる。&lt;br /&gt;
つくし、ぜんまい、わらび、ゴーヤまであげ、どれも遠い。&lt;br /&gt;
はたしてふきは近いかと言ったところ、好きだとこたえる。&lt;br /&gt;
ふきとふきのとうは別物、笑いまじりの父親の声が重なった。&lt;br /&gt;
ふきも育ちすぎればうまくないが、渓流に生えるものは丈が高くともやわらかく、鎌で切れば水がしたたるほどだという。&lt;br /&gt;
知らないことの新しさも手伝い、あざやかに聴こえた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;天ぷらに仕立てて塩を添えたふきのとうは、みなを満たした。&lt;br /&gt;
小さすぎて見落とされ、難を逃れたひとつは、食卓で切子のグラスにいけられている。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>hinemosu_notari</dc:creator>
<dc:date>2009-07-13T22:28:29+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-1a24.html">
<title>山のあなたに茜さす</title>
<link>http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-1a24.html</link>
<description>湿度でぬるんだ暑さでは、ゆるいゼリーをかきわけ歩いているように思え、毎日が消耗し...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;湿度でぬるんだ暑さでは、ゆるいゼリーをかきわけ歩いているように思え、毎日が消耗しどおしなのにも納得がゆく。
&lt;br /&gt;先日、梅雨があけたのはいまからだと思ったのは、雨が上がるや、はっきり急に虫が鳴き始めたからだった。
&lt;br /&gt;さっきまでは鳴いていなかったことを言っても、けげんな顔をされるのが不満であったけれど、巻いて戻すわけにもいかず、ついいままで「なかった」ことを証明するのもむずかしい。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;来るぞ来るぞと思うが華、来たと思えば半ばを過ぎる。
&lt;br /&gt;昼の陽の長さで、夏をはかる癖はどうにも抜けなく、6月でピークは終わっている。
&lt;br /&gt;8月からが夏本番ですとテレビが言い立てるのは、本当らしさに欠けており、とうに盛りを過ぎたものをむやみに持ち上げているように聞こえて、いごこちが悪い。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;夏は「夕暮れ」だったか、といつも間違えては正される。
&lt;br /&gt;ああ、夜だったねえと思い直しながらも、懲りずに間違えてしまうのは、明るさをはらんだ夜の色を、少しでも引き伸ばしたいせいなのだろうとみている。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>日記・コラム・つぶやき</dc:subject>

<dc:creator>hinemosu_notari</dc:creator>
<dc:date>2009-05-19T22:38:39+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-b186.html">
<title>京都の縁切り神社をおとなう</title>
<link>http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-b186.html</link>
<description>かねてより気になっていた安井金比羅宮に、足を運んでみる。 ここは「縁切り神社」と...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;かねてより気になっていた安井金比羅宮に、足を運んでみる。
&lt;br /&gt;ここは「縁切り神社」とも呼ばれている。
&lt;br /&gt;&lt;a href=&quot;http://www.yasui-konpiragu.or.jp/ &quot;&gt;[公式サイト]　安井金比羅宮&lt;/a&gt;



&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;良縁をねがってのことと、執着を断つためもあるのだけれど、好奇心が先にたち、もある。
&lt;br /&gt;京都市バスを足につかっていた頃から、気になってしようがなかった。
&lt;br /&gt;前の座席の背中部分、座っていると目が行く部分に、広告スペースがある。
&lt;br /&gt;「不要な家電製品を引き取ります」「あなたの足に合った靴をお探しします」などに混じり、「縁を切るならここで」と神社が広告を打っていたものだった。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;四条から花見小路を下り、建仁寺方面から向かうことにした。
&lt;br /&gt;お品書きをおもてに出している料理屋もあれば、まったく振りの客を相手にしなさそうな店を横目に見ながら、ときには金文字で「会員制」と札がかけられた店もやり過ごす。
&lt;br /&gt;ひとつめの鳥居をくぐると、縦横にラブホテルが立ち並んでいた。
&lt;br /&gt;そういえば、祇園も四条からはずれると、ラブホテルと並んで産婦人科があるところもあるのだと、教えてもらったことがあったのを思い出す。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ここを訪れるひとが後ろ向きだとばかりは、言えないようにも思う。
&lt;br /&gt;「縁切り」とはいえ、ここで願われているのは「悪縁をたち、良い縁がありますように」だ。
&lt;br /&gt;ここに来て、ご利益があると思うのならば、今までに恵まれなかったものは悪縁だったのだ、これからめぐってくるものは良縁なのだ、と思えやしないだろうか。
&lt;br /&gt;願いにあらわれるのは、どれも、自分のなかにある「執着」のあらわれなのだろう。
&lt;br /&gt;執着をふっきって前に進むためには良いのかもしれない、などと考えながら、歩いていた。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;境内には、みじかい土管の上に、札が貼られたものが鎮座している。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a class=&quot;mb&quot; href=&quot;http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/03/29/photo_3.jpg&quot;&gt;&lt;img height=&quot;133&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; src=&quot;http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/images/2009/03/29/photo_3.jpg&quot; title=&quot;Photo_3&quot; alt=&quot;Photo_3&quot; /&gt;&lt;/a&gt;




&lt;a class=&quot;mb&quot; href=&quot;http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/03/29/photo_4.jpg&quot;&gt;&lt;img height=&quot;133&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; src=&quot;http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/images/2009/03/29/photo_4.jpg&quot; title=&quot;Photo_4&quot; alt=&quot;Photo_4&quot; /&gt;&lt;/a&gt;


&lt;br /&gt;ヤマトのりで思い思いに貼られていった札（形代）が、いびつな形をなしていて、動きそうに見える。くぐって形代を貼ることで、ご利益があるのだという。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;絵馬と形代をのぞいてみる。
&lt;br /&gt;形代は決まり文句（悪縁をたち、良縁を願う）が多かったのだけれど、絵馬はさまざまだった。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;対象は一対一、多対多、多対一であったり、書くものは当事者、接点のある他人、願いは恋敵の縁切りを願うもの、自分の性格や癖などの内面に帰するもの、隣人トラブル、会社がらみなど。
&lt;br /&gt;実名と住所は、胸のうちでもいいんじゃないだろうか、と思いながら眺める。
&lt;br /&gt;（のちに「書いて人目にふれさせること自体、意趣返しがこめられているのだろう」と聞き、納得する）
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;絵馬を書いたひとは、ここに来て、いくらか気は済んだろうか。
&lt;br /&gt;が、「いつもありがとうございます」「先日はおかげさまで」と書かれたものも混じっている。
&lt;br /&gt;欲に果てなどはないようだった。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;「学生さんが迷いと切れて、みんな国試に受かりますように」と、どこかの先生が書かれた絵馬が印象にのこった。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;※絵馬（小）は300円、形代は100円。&lt;a href=&quot;http://portal.nifty.com/2007/08/01/a/&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;br /&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>旅行・地域</dc:subject>

<dc:creator>hinemosu_notari</dc:creator>
<dc:date>2009-03-29T23:33:28+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/pr-40dc.html">
<title>PRに長けたものが事態を切り回す『大仏破壊』</title>
<link>http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/pr-40dc.html</link>
<description>『大仏破壊　バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか』（文藝春秋/高木徹） ※（文春文庫...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167717212/ref=nosim/hinemosunot06-22&quot;&gt;&lt;img border=&quot;0&quot; src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/41ZrRrvEh8L._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード (文春文庫)&quot; title=&quot;大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード (文春文庫)&quot; /&gt;&lt;/a&gt;

&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;『大仏破壊　バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか』（文藝春秋/高木徹）&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;※（文春文庫版は『大仏破壊　ビンラディン、9.11へのプレリュード』）
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;同作者の『戦争広告代理店』（&lt;em&gt;レビューは&lt;a href=&quot;http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-4d2a.html&quot;&gt;ここ&lt;/a&gt;&lt;/em&gt;）のおしまいで、これから中国に向かうのだ、とPR会社の立役者が嬉々としてインタビューにこたえる。日本は通過地点でしかない、と書かれていたのを思い出す。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;神学校の生徒から成る、秩序をもたらすための組織「タリバン」が、過激派テロ組織のあつかいになっていく。タリバン最高指導者オマルと、客人ビン・ラディンの関係を軸に、各大臣、諸国の交渉担当者の動きが平行して書かれる。
&lt;br /&gt;それぞれに思惑があり、その時点ではベストと思われる手段を講じてもいたのに、バーミアンの大仏破壊は防げず、9.11へは線でつながっていたとする。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;印象にのこった部分をひろってみる。
&lt;br /&gt;パキスタンにあるNGO、SPACHと日本のNGOを比べるくだり。
&lt;br /&gt;「現地で汗を流す人道的支援活動には非常に熱心なのだが、ともすると過度に現場主義を強調し、政府や公的機関など既存の組織のパワーを活用しようという発想があまりない」（p.75）
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;日本が国連の安保理常任理事国になって意味があるのは、国際社会＝欧米社会のみではないとして、声をあげることにあるとする。
&lt;br /&gt;「時としてアメリカに反対票を投じる、ということが必要になる。それは反米ということではなく、アメリカとの友好関係を保ちながらそうするのであ
る。難しいことだが、それをやってのけることがプロの仕事というものだろう。しかし、日本の外交能力は、果たしてそんな離れ技ができるほど高いのだろう
か。私は大いに疑問を感じている」（p.113）
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;タリバン情報文化官のホタクを自国に招き、文化にふれさせることで懐柔をはかる企画。『華氏911』では、ブッシュがタリバンに強硬策を採ると宣言したかたわら、友好策を採っていたのはおかしいと指摘する。
&lt;br /&gt;高木徹は、首脳の下にある部門が、独自に企画をたてたこと。「それも首脳の現在の政策との整合性も考えて、産学協同のオブラートに包んだ形として計画する。そして幹部も承認する」として評価する。（p.144～145）
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;世に広める手段としてメディアがあり、関わるものが
あらかじめ知っていることは存外に少ない。
&lt;br /&gt;彼らが知らないことを知ったうえで、うまく利用するものが利益を受ける。その点、日本は利用が下手なところがあり、外交下手につながる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そういった主題は、こちらでも変わらない。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;日本の現状に対する不満があるとして、至らない点は何か。また、すぐれた者にも限界がある、とするところが、冷静にみえる理由だろうか。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>書籍・雑誌</dc:subject>

<dc:creator>hinemosu_notari</dc:creator>
<dc:date>2009-03-16T00:58:54+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-d350.html">
<title>テリトリーの侵犯者『ジョーズ』</title>
<link>http://wakaimisora.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-d350.html</link>
<description>『ジョーズ』（監督：スティーブン・スピルバーグ、出演：ロイ・シャイダー、ロバート...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000G7PS0E/ref=nosim/hinemosunot06-22&quot;&gt;&lt;img border=&quot;0&quot; src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/31SX3D00HRL._SL160_.jpg&quot; alt=&quot;ジョーズ [DVD]&quot; title=&quot;ジョーズ [DVD]&quot; /&gt;&lt;/a&gt;
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;strong&gt;『ジョーズ』（監督：スティーブン・スピルバーグ、出演：ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス）&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ミツバチにくらべ、胴体が丸々としたものを「くまんばち」と呼んでいた。
&lt;br /&gt;正式な名前が何かは知らない。丸々とした見てくれから、いかにもたくましそうだとみたものか、刺されたらよほど痛いのでないか、と子供連中からは恐れられていた。
&lt;br /&gt;ハチは巣を大事にする。巣のまわり、半径いくらかは守るべきテリトリーとみなしているから、踏み込んでしまうと敵とみなされる。ハチが身のまわりを飛び回っているときは、偵察と警戒をかねている。どこかで聞きかじった話が、頭にのこっていた。
&lt;br /&gt;晴れた日の昼下がり、くまんばちが耳のそばを通り過ぎた。
&lt;br /&gt;手で払って、攻撃をくわえるのも危ない。去るのを待とうとしたら、腕に止まる。
&lt;br /&gt;息を殺して、這い回る様子を見守っていたのもむなしく、痛みをのこして去っていった。
&lt;br /&gt;だまされた。既にテリトリーを侵していたのかもしれない。蜜がないことの腹いせか。単に虫のいどころが悪かったのか。
&lt;br /&gt;見送りながら、どこか呆然としていた。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『ジョーズ』を観たあと、そんなことを思い出していた。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;海べりのアミティ市で、サメに襲われたとおぼしき若者が、浜にうちあげられた。
&lt;br /&gt;市は、海びらきを前ににぎわっている。サメが出ると知られては、かせぎ損なう。
&lt;br /&gt;市長（マーレイ・ハミルトン）は、検死結果は見ないふりを決め込んだ。
&lt;br /&gt;人命を救うことと、市長の思惑との板ばさみになったブロディ署長（ロイ・シャイダー）は、海洋学者フーパー（リチャード・ドレイファス）、漁師クイント（ロバート・ショウ）とともに海に出る。
&lt;br /&gt;おぼれて以来、海が恐くてならないブロディ署長を、妻（ロレイン・ゲイリー）は心配しながら見送る。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;戦争で海に投げ出されたこともあるクイントは、陸で育った二人を軽んじていたが、傷自慢をしあう夜を経て、徐々にうちとけていく。
&lt;br /&gt;どんなに戦歴をかさねてきた者でも、あっけなくサメに食われてしまったものだと語るクイントは、「いかに自分が強かったか」を自慢するのではなく、理不尽な自然に近づき、からくも生きながらえた「運の強さ」を自慢しているようにみえた。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ビーチを餌場とみなして、市にまぎれこんできたサメ。
&lt;br /&gt;海の上では、相手のテリトリーに踏み込んだのは自分たちの方だ。
&lt;br /&gt;決着がついたあと、ブロディ署長は海を恐れなくなった。サメにうち勝った喜びというよりも、自分たちのテリトリーがいかに小さいかを認めることができた、安心だったのではないかと思う。
&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;評判どおり、サメそのものが映る場面はそれほど多くない。
&lt;br /&gt;浜辺で子供がおそわれたとき、食いちぎられた脚がしずむ場面のあと、切り換わったカメラに映る救助シーン。大人にひきずられる子供の上半身が先に見えて「この子供も襲われたのだろうか」と思わせる。
&lt;br /&gt;また、画面の奥から照らされるライト、一瞬、歯形が見えるまもなく、波に流される船のシーンが印象にのこった。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>映画・テレビ</dc:subject>

<dc:creator>hinemosu_notari</dc:creator>
<dc:date>2009-03-03T21:34:04+09:00</dc:date>
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